2017年5月28日日曜日

篠原哲雄監督作品「花戦さ」公開間近! 勝手に裏話!

アクターズワークスでワークショップなどやって頂いて、懇意にさせて頂いている篠原哲雄監督の「花戦さ」がいよいよ6/3東映系公開だ。

ここで一つ勝手に裏話!

実は、私の母は池坊の師範なのである。
私は特に興味はなかったが、子供の頃から母に付き合って、新年の展示会などを見に行ったものだ。

先日実家に帰ったら
「あんたら、映画とか、見るん?」
ときたもんだ。
娘の職業をナンだと思っているのだろう?(笑)
「萬斎さんが主演の映画があるんよ・・・」
え?それって、まさか・・・!

で、「花戦さ」の話が始まった。
彼女ら池坊のご門弟方は、しっかり講演会などでチケットが回り、誘い合って映画鑑賞を楽しみにしている・・・ということだ。
いやいや、「私、監督と知り合い。こないだもその映画のイベントで監督から裏話を色々聞いてきた」・・・と。
しばし、「花戦さ」で盛り上がった。
いやはや、こんなところで母と映画の話をすることになるとは・・・。

 
この物語は、戦国時代、太閤・秀吉の圧政に人を殺さず花で挑んだ池坊専好の物語。
だが、母を始め池坊の方々にとっては池坊の歴史の物語でもあるそうだ。
池坊の生け花は、六角堂の本尊如意輪観音に花を供えることに始まり、専好によって立花が大成された。その専好の物語。

映画の中で、その花を生ける時の話も、監督から 伺った。
京都の撮影所の中、巨大ないけばな「大砂物」・200瓶を超える生け花を、池坊の精鋭の方々が何人もいらして渾身の花を活けて行かれたそうだ。
巨大ないけばな「大砂物」の生け方も、素人には考えつかないものだそうだ。


我々、役者は野村萬斎さんの個性的な演技だったり、萬斎さん・猿之助さんの狂言・歌舞伎対決だとか・・・。やはりついつい演技のことに注目しがちだが、芝居は全て、物語を観客に伝えるべきもの。
この物語の根本、「花を生ける」とは! 

生け花、茶の湯、日本舞踊などなどの伝統芸能は、なかなか継承が難しい。
ぶっちゃけ、お金の問題だ。基本的に庶民には高価ものだ。私も役者のたしなみとして日舞を習い、その師匠が素晴らしい人だったので、師匠の計らいで貧乏庶民の私がただ踊りを習うだけでなく、その世界を体験させて頂いた。だからこそ、本当にその継承が難しいことは実感している。

それでも、なぜ「花を生ける」のか!
池坊がこれを続けて行こうという意味は、その根源は!
そんなことにも、ますます興味をそそられることとなった。

で、母だ。
母は84歳。
映画館に行くのは、子供を「夏休み東映マンガ祭り ゴジラ対ガメラ」に連れて行って以来、50数年ぶりだそうな。
「誰かに連れて行ってもらわにゃあいけん。イオンモールの映画館やこう初めてじゃもん」
ということだ。(笑)

みんな! 映画館に行こう!!!