2019年4月25日木曜日

池袋 高齢ドライバー事故

痛ましい事故が起こってしまった。
87歳だっただろうか、高齢ドライバーが大きな事故を起こしてしまった事案。

高齢ドライバーが免許を返納するのは、思っているほど簡単ではない。
田舎で車がなくては生活や仕事がままならない・・・というだけでなく、 長年運転してきた、特に男性ドライバーにとってそれは「まだまだできる」というプライドであることが多い。

ウチの亡くなった父も大変だった。
免許返納のことを切り出すと怒りだし、しばらく機嫌が悪い。
母ももちろん運転に反対だったが、父の機嫌の悪さが続き、そのことによる日常生活のストレスが大変だったため、いつもギリギリのところで「もうこの話は・・・」と言っていた。
今思い返せば、すでに認知症が始まっていたのだろう。怒り方もちょっと普通ではなかった。

父は小学校の校長だった人だ。もし、晩年にあの池袋の事故の高齢者のように人を傷つけたり殺めたりしたら、一生懸命生きてきた父の人生はどうなってしまっていただろう・・・。今想像しても恐ろしい。
うちの家族はなんだかとってもドライなところがあり「自分で事故ってケガをしたり亡くなったとしてもそれは自業自得だ。問題は人様を傷つけることだ」と口をそろえていた。
冗談ではなく「家族崩壊」という言葉がよぎったものだ。

結局、車がちょっとした不具合で動かなくなり、メーカーの人にお願いして「直らない」ということにしてほっといてもらった。
そうしたらあきらめがついたのか、しばらくして、自分で「車を返す」と言い出したそうだ。
その時にはもうかなり認知症が進んでいたはずの父だったが、交錯している頭の中で、理性的になっていた時に判断した言葉だったのだろう。
メーカーの人が車を引き取りに来た時、「大事に乗ってやってくれ」と言っていつまでも走り去った車を見つめていたそうだ。
父は、単純にとても車好きでもあったのだ。
それを私に話してくれた時の母の声は、涙声だった。
そして
「私はあの人には、なんか神様がついとるんじゃと思う。何かの時にはいっつも助けてもらえるような気がするんじゃ。」
と言った。
池袋の事故などのニュースを見ていると、本当にそう思える。

こういう事故が起こると、「家族の方が免許の返納を薦めて欲しい」という意見が出る。
もっともなことだ。
だが、それがうちの家族のようにとんでもないことになってしまい、家族関係をおかしくしてしまうかもしれないような家もあるのだ。

だから、私は法整備を望む。
自動停止の機能を義務付けるとか、エリア限定の免許とか、70歳で改めて免許を取り直す法とか・・・、テレビでは色々有識者の方々が言っている。知恵を縛絞って、早く政治家に対応してもらいたい。
これからもっと高齢者が増える。待った無しだと思う。
被害者の方はもちろんのこと、加害者にとっても一瞬で人生を失ってしまうことなのだから。

2019年4月15日月曜日

人生のモチベーション

アクターズワークスでエクササイズの後にやっている、キャラクター&シーンクラスを準備している。
その話し合いの中で、ずっと稽古に来ている若手の役者さんが「希望する劇団に所属できた」ということでお礼のメールをくれた。
嬉しいよねー!

今年は「新しいことをやる」という目標を掲げている。
とある映画プロデューサーの方に誘われて、今まで知らなかった方々の懇親会にでて「演技指導」について話し合ったり・・・
もう何年ぶりだろう、全然知り合いのいない演技ワークショップに単身申し込んで行ってみたり・・・
新しい・・・といってもあまり変わり映えしない芝居関係のことと思えるかもしれないが、ここ何年もやっていなかったことだ。

そういうことを通して自分の「モチベーション」について考える時間を持っている気がする。

「役者は待つのが仕事」といわれるくらい、いつ自分にスポットライトが当たるのか・・・全く分からない中、自分自身でモチベーションを保って、チャンスが来た時にそれをつかめる魅力と実力を培っていかなければならない。
来るのかもわからないチャンスに向かって自分を磨き続ける・・・改めてここでこう書くと目がくらくらしそうだ。

「人生はあざなえる縄の如し」だったか・・・まさにその通り。決していい時ばかりなんてありえない。
だからこそ、何で自分は役者が続けられるのか、自分のエネルギーの源は何なのかを見つめてみるのは大切なことだな、これも改めて・・・。

後輩の女優さんとそんな話になって、彼女は「私は怒りとくやしさ」だそうだ。
オーディションに落ち続けて「なんでなのよ!隣のコと何が違うのよ!」という悔しさがモチベーションで頑張れるそうだ。

私は・・・・ちょっと恥ずかしいが、人に褒められる・認められることだ。苦笑
カッコよく言えば「人の役に立っている」という気持ち。
人に話すと、恥ずかしくて笑ってしまう。。。。ああ!
オーディションに落ちたりすると「自分はいらないヤツ」と言われている気がしてもう「立ち直れない~~~!」と思うくらいどんよりしまくる。

自分のそういう気持ちをプラスに使って、「だったら上手くなろう」「いい役者になろう」「がんばろう」と思って、無理やりにでもそう思いながら一歩一歩続けて来たと思う。
これからもそうだな・・・と思う。
そして、二人で言ったのは「だからこそ本気でやらなきゃ何もつかめない」とうこと。
役者というのは、みんなが憧れる仕事。それほど狭き門の大変な仕事なのだ。

そんな役者という人生で「オーディションに受かる」「劇団・事務所に所属できる」など、大きく飛躍できるチャンスを手にした若手を見るのは本当に嬉しい。
そのコの嬉しさが自分の事のように感じ取れる。
っていうか、自分がレッスンを手掛けた人に対しては、もう、ほっとする!!!正直!(笑) 

やっぱり、話はここに行き着く。
みんな、本気で走れ~~~~~!