今年の12月はそんなに忙しくなかったはずなのに、なんでだろう? なんだかんだ時間がない。師走ってこういうことか。
年末になって2つ、いい芝居が見られた。
一つは、鈴木聡さん率いるラッパ屋の「YMO やっとモテたおやじ」。
まともな中年演劇と呼ばれているらしいラッパ屋の会心の作だ。いっしょに行った中年のオジサマは「俺のことかと思うよ。身にしみて仕方が無い」と一言。中年、壮年を迎えた我々の本音にひしひしと迫ってくる。
そして、やはり鈴木聡さんは粋だ。聡さんの芝居を見ると「あ~、私って田舎者だな」といつも思う。このセンスがうらやましい。
もう一つは、猫のホテルの「イメチェン」。
こちらは、ギャグ満載コメデイ。久しぶりの猫ホの本公演。
主宰の千葉さんや役者の方々、おまけに演出の福原さんともご縁があるので、楽しみに見に行った。
こちらも隙間なく濃縮された芝居。味の濃い身の引き締まったおいしい白身魚をいただいた気分だ。猫ホだから肉?とも思ったんだけど、濃いはずだけどあっという間の2時間10分! あえて白身魚と言わせていただく。満足!
あ、そういえば、女装しない池鉄さんを見たのはいつ以来だろう(笑)。私は池鉄さんの色気のファンだけど・・・・!
芝居、演技、のリアリティと芝居っけ(とでもいわせていただく)の狭間、もしくは単に映像演技と舞台演技なのか?・・・いや違う気がする・・・・をいろいろ考えさせられた一年だった。
最期に即興の発表会でなんだか今までより自分でもいろいろ体感できた気もする。
栗山さんに言われた「演劇がなくなるんだよ! エンターティメントばっかりで・・・」という、心に引っかかるお言葉を、少しづつ消化して行きたい。
来年こそ、もっともっと芝居をしたい!!!
みなさま、よいお年を!