2017年4月30日日曜日

新生ロマンポルノ 行定勲監督「ジムノペディに乱れる」

行定勲監督の「ジムノペディに乱れる」
やっと見ました。
日活ロマンポルノ リブートプロジェクトの一本。
詳しくはこちら → http://www.nikkatsu.com/movie/32955.html

最初の公開は、去年の年末。
ほんとに見たかったのだが、なんせとーちゃんが天国へ召され、葬式ってやつがあったため、ほんと時間がなかった。
このシリーズ全部見たい! 
率直な感想は…
さすが、行定監督!
懐かしい、この感じ。
ちょっと長くなりますが、まず、日活ロマンポルノって、決まりがあるのです。映画の総尺の何パーセント以上濡れ場でなくてはならない。 それが、現在のR指定映画と違うところ。
考えたら不思議な決まり。(笑)
その決まりをクリアして、尚且つAVではないからストーリーがちゃんとなければならない。つまり、かなりの分量で「ヤル」必然性が必要なのだ。そして、たとえ文芸路線とかであっても、男性諸氏を喜ばせるグレードがなくてはならない。
  
それって、作品を作る上で相当大変な縛りです。

昭和・日活ロマンポルノ全盛時代でも、その決まりのキビシさと、ポルノに出演してくれる役者の質の問題もあり、ほとんどの作品は見るも無残なものだったと思います。


「さすが、行定監督!」と書かせて頂いたのは、その決まりをクリアしたうえで、一般映画の映画と比べても遜色ない作品だったのがやはりスゴイ!
主人公を演じる、板尾創路さんも凄かった。


板尾創路さん演じる主人公は、昔はヒット作もあったが今は見る影もない映画監督。金もない上に節操もない・・・。「ヤレる」と思った女とは取り敢えずやってしまう。

板尾さんが本当にそういう、ほんとにどううしようもないクズ男を見事に演じている。だらしなさ、情けなさを隠すところなくスクリーンに映し出してくれている。特に女なら「もう最低じゃん、オマエ!!!」と襟首つかみたくなる。(笑)
で、また、ちょっとだけカッコよかったりするから、そのいう一見破滅型の「映画監督」にフラッとする、女優の卵とか、飲み屋のねーちゃんとかがいるのも、「うん、わかるわかる」って。  

 私の後輩の女優さんがで出演していた。
彼女の役は、その映画監督の分かれた奥さん。監督と別れ、養育費も取れるはずもなく働きながら子供を一人で育てている。そこに性懲りもなく元夫は借金を申し込みに・・・。お金のいる理由は「今の奥さんの入院費が払えない」・・・。
彼女は、好きでもないちょっと変態な男と「ヤッ」て金を調達し元ダンナに手渡し、「二度とこないで」と告げる。もう愛情もないし、二度と会いたくもない・・・が、一度は愛した男への微妙な思いやどうしても憎み切れない気持ちがよく伝わって来た。ったく、こういう男に捕まったら始末に悪い・・・って感じ。
「いるんだよ、こういう女。いるんだよ、こういう・・・どうしようもない癖に憎めない男」

そしてこの映画は、そんなどうしようもない男の最後の純情を見事に描いてくれていた。
どんなに女とヤリまくっても、最後は事故で植物状態になっている奥さんへの愛情が、彼をがんじがらめにしていて逃れられない・・・。見事にそんなどうしようもないダメ男がそこにいました。


この映画の素敵なところは、ダメ男と植物状態になった奥さんの間に何があったか、ダメ男と元妻はどういう別れ方をして、今どんな関係なのか、なんかを全く説明していない。
でも、きっと困難だったに違いない・・・
こういう男ってさ・・・
なんて、お客がちゃんと想像できること。

安直でわかりやすさばかり目立つドラマや、その逆でなんか抽象的な事をやっていれば「芸術」といわんばかりのマスターベーション的なものも数多い中、「傑作」「大作」ではないが、後味のいい、 噛みごたえのある映画たっだと思う。



そして、この脚本。

監督ご自身がどこかのインタビューでおっしゃっていたことですが、この設定は「こういう映画監督、たくさん知ってます。世界中にいます。 」って。 
 監督は若手助監督時代、リアルにこんな光景を散々見たのだろう。今はあまり見られなくなったと思うが・・・。
マジ、当時はこんなだった。(笑) 私も記憶ありあり!(笑)(笑) マジ、昭和のリアルでした。

で、「懐かしい、この感じ。」  です。
  
また、新人女優さんたちの不器用な演技も「懐かしい、この感じ。」
当時、日活ロマンに出演するということは、ほとんど「ポルノ女優」というレッテルを張られることになるので、出演する役者さんの演技力も期待出来ないこと多かった。その素人っぽい感じも、懐かしかった。


番外コメント。

私の後輩女優のシーン。

元ダンナを追い返す時、元ダンナとプチ変態男が喧嘩になり、女はそれを「やめて」と叫び引き離し、元ダンナに「二度と来ないで」と叫び、プチ変態男の足にすがって号泣する。

女としてそうとう失格のないワタシは、それが分からなかった。
私ならその男の足にはすがれない。あれはどうしてその芝居になったんだろう・・・?

いや、芝居がヘン・・・とかではないのだよ。

その女の心は何???
元ダンナへの未練?
そんな奴のために変態男とやってしまった情けなさ?

うーん、わからん!
いつか彼女に聞いてみよ~っと。

2017年4月10日月曜日

アクターズワークス エクササイズクラス終了!

今年最初のエクササイズクラス。終了致しました。

こちらを!
https://actorsworks.jimdo.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/